Kindle Unlimitedのお勧めレーベルと「電子書籍の司書さん」
月額で読み放題なのは便利ですが、検索性がいまいちで痒いところに手が届かないのがKindle Unlimited。今回はそんなUnlimitedのおすすめレーベルを紹介します。
続きものは一巻のみのようですが、通常の単巻本はほとんど読める印象です。文学作品だけでなく、哲学・倫理学の古典も読めます。新しいレーベルのため、紙の書籍だと中古でもなかなか値下がりしないのでお得。またここは年一くらいでKindleセールを行うので、そこを狙ってもいいでしょう。
この硬派なレーベルがUnlimitedに出ているのは結構意外でした。すべてではないですが、100冊ほど読めます。蓮見重彦、古井由吉、多和田葉子、大江健三郎、柄谷行人、、そうそうたるメンバーが並んでいます。
没後14年、長らく待たれていた選集の刊行がついに、キンドルで実現しました。代表作をはじめとして、まさに後藤本人の人生をたどるような味わい深い中短編、更には未刊行の作品もまじえ、生前からのファンはもちろん、新たな読者にもきっと満足していただけることと自負しております。
レーベル説明にある通り。この方の本は入手が難しいので、電子書籍で手軽に読めるのはありがたい。
- グーデンベルグ21
「ちょっと昔」くらいの海外文学・ミステリーを読むならこのレーベル。ポワロ、メグレ警部、ホームズ、ルパン、エラリー・クイーン。古典はヘミングウェイ、スタインベック、カフカ、アシモフなどなど。微妙に大手出版社で電子を出してない本など、替えが効かない作品があったりします。「光文社古典新訳」に比べて訳は古め。
「旅する文学館」として、探検隊シリーズ(『あやしい探検隊北へ』など)の他『岳物語』『さらば国分寺書店のオババ』『気分はだぼだぼソース』など31冊が読み放題。ほか『わしらは怪しい探検隊』一部角川レーベルも入ってます。お勧めは今まさに自分が読んでいる『むははは日記』。当時「本の雑誌」編集長である椎名誠氏がいろんな雑誌について腐したり褒めたりしているんですが、これが面白いのなんの。携帯電話やネットがなく、雑誌が若者のメディアであった時代の独特の雰囲気がたまりません。
テレビの「CM」が「CF」だったり、「コンビニエンスストア」を「略してコンスト」と書いていたり、流行り出していたらしい回転寿司の注意点をレクチャーしたり、喫茶店経営の雑誌を読んで、投書の「禁煙の喫茶店がないのはなぜか」という手紙に感心されていたりと。今読んでも味わい深いエッセイが盛り沢山です。ゆるい読み物をお探しの時にどうぞ。
- 最後に
Kindleの検索性を上げたいとき自分は上記のサイトを使っています。通常のKindle書籍はもちろん、UnlimitedやPrimereadingでも、ジャンル・出版社・作家名・価格・割引率・セール中などなどでの絞り込み検索ができて便利です。上記のレーベルを掘るときにも使ってみてください。